だいぶ前に話題になったらしい「5億年ボタン」
もし5億年ボタンが本当にあったら、押すか押さないかの議論が結構熱かったらしい。
・ボタンを押すと一瞬で100万円もらえるバイト
・ボタンを押した瞬間、床と無限に広がる空間だけの何もない世界へ転送
・老いることも死ぬことも眠ることも狂うこともできずただ5億年生き続ける
・5億年経ったら現世に戻りボタンを押した瞬間に戻る
・ただし、過ごした五億年の記憶は完全に消される
・なので押した本人の感覚としては「全く何もしてないのにただボタン押しただけで100万円もらえちゃった」みたいな感覚
押すか押さないかってそんなもん、自由だ。何を議論するんだ？押す派と押さない派が互いに「お前は間違ってる！」とでも言いあってたんだろうか？しょーもないwwww
さてそんな5億年ボタンがもしあったら。
私は絶対に押さない。
だって、
時給たったの
0.00000023円よ？
報酬が100万ではなく5億円だったとしても一年につき1円しか貰えてないんだぜwwww
令和三年度の東京都の最低賃金が時給1,041円なので、1年でも273,574,800円。5億年分となると1,36787e17円と文字通り桁外れの報酬が順当！
てのは冗談として。
興味本位でしょーもない議論を適当に見てみると、どうも押す派の認識はボタンを押して100万円もらう自分と何も無いところで5億年を耐える自分は別々に考えているようである。より正確にいうと、ボタンを押して100万円もらう自分だけが本当に自分で何も無いところで5億年を耐える自分はまるで別の人のように捉えている。
押すか押さないかの違いは倫理観の違いと思われる。
5億年を耐える自分自身を可哀想と思い遣ってあげられるかどうかだ。
フィクション甚だしい5億年ボタンではなくより身近な例えだとわかりやすい。
仮に、
全身麻酔が実は眠っているのではなくて体は動かないだけで感覚(痛覚)も変わらず、覚醒時「麻酔薬を解毒する時に記憶を失ってるだけだったとしたら。
脳外のオペ受ける気になれるか？
どうせ痛かったり苦しんでる時の記憶なくなっちゃうからいいよ〜、ってなるか？
頭皮剥離して頭蓋骨切って頭開けて硬膜切られてクモ膜切られて脳や脳血管いじられても、どうせ覚えてないからいいよ受けるよ〜ってはならんだろ。
おそらく5億年ボタンを押す人は相手の立場になって考えたり共感しようなんて思わないタイプかと思われる。だって、自分の立場すら考えないんだから。
昔からよく「自分を大切にできない人は人も大切にできない」と言われるがそれは、こういう事だ。
相手の人間性に不信感を抱いた時などに訊いてみてはどうだろう。
(^o^)「5億年ボタンがあったら押しますか〜？」
