DAAの発症で交通事故が起こったのを今朝のニュースで知った。
心臓・血管系の疾患の中でもDAAは「いきなり発症」というケースが非常に多い。
入院どころか、医者にかかった事もなければ薬ものんだ事もないという人が多いのでパッと見まるで「健康な人を突然襲う」病気。
実際は(マルファン症候群を除けば)高血圧が殆どなので、「健康だと思い込んであまりセルフメンテをせず高血圧にも気づかず、気づかないので治療もされずに長期間放置され(恐らく食べたいものをたらふく食べ太っていて)動脈硬化を起こしてる事にも気づかずにいる人の血管がとうとう裂けてしまう」病気である。
この病気の致死率を上げる要因の1つは自覚症状が「背部痛」が多いということかも知れない。
背中が痛くて心外にかかる勘のいい一般人など殆どいない。
整形に行ってしまう。
骨・筋系に異常が無ければ痛み止めだけ射たれて返されるだろう。
帰宅後破裂して意識がなくなると助かる可能性は激減する。もはや死へ向かっていると言って良い。
DAAの破裂で心肺停止になるとCPRが非常に虚しい。
心マするたび裂けた血管から血が吹き出るので心マしても有効な循環など保てるわけがない。
心マすればするほど出血性ショックが進む事になる。
これほど虚しいCPRがあるだろうか。
Q.それでもCPRは必要?
A.必要。
ガイドライン上は首が切断されているか、下半身が切断されているのでない限りCPRの適応となっている
ちなみに、DAAの発症は冬に急増する。
「雪かきしててたら背中が痛くなった」
死にたくなかったら今すぐ心臓血管外科のある病院を探して受診して血管の無事を確かめてほしい。