若い頃ジャイアニズム全開だった我が次兄の話
「こういう経験は学生のうちだけだから」という親の考えのもと、高校を卒業して進学の際我々兄妹は3人とも下宿をしていた。
当時としても下宿は珍しかったが私は学校の近くにある代々そこの生徒が利用しているという下宿を教務に紹介してもらい卒業まで世話になった。
そんな学生時代のとある月、予算を上回る量のCDと文庫本を買ったせいで仕送り3日前の金曜に所持金400円という状態に陥った。
米はあるから炊けばよし。あとは冷凍庫の食材を調理してどうにか月曜まで慎ましく過ごそうと考えていたら夕方突然無一文で現れた次兄。地下鉄代も無いのにどうやって???あろう事か下宿先である叔母の車を黙って借りてきていた。
次兄「大丈夫だ、T子おばちゃん月曜まで旅行で留守だから」
何が大丈夫!?!?
さて、何しにきたのか。
次兄「金ねえから何か食わせてくあたしだって無えよッ💢💢💢
弟とかではなく兄貴のセリフとは不甲斐ない。所持金400円だと告げると
次兄「えー、おまえ週末一体どうするつもりだったんお前に言われたく無いわ💢💢💢
仕方なく近くに買い物へ。生協に入ってすぐ次兄が信じられない一言を放った。
次兄「タバコ買ってくんね??安いので我慢するから」
タバコを我慢しろよ
口論の末、負けて当時200円のタバコを買う羽目に。
残金200円+α。死ぬ。
198円の焼きそばを買うと+αも失い人生初の「スッカラカン」を経験した。
オチ。
マルちゃんの3食入りの焼きそば
2食を次兄が食べた。
いまだに兄妹間の鉄板ネタになっているとんでもない話のひとつ。